strong>夫婦関係が悪化して、離婚しようかと迷っています。
自分としては思春期の子がいることを考えて、離婚はしない方がいいのではと考えています。
友人に相談すると彼女はこういいます。「まず、自分の幸せを考えるべきよ。子どものことは心配いらいないわ。親が離婚してもすぐに立ち直るから。それに、夫婦がいがみ合っているような環境で子どもを育てるのは子どもにとってもよくないでしょう。」確かに説得力のあるアドバイスですね。でも本当にそうでしょうか?
親が離婚すると、子どもは年齢を問わず深く傷つくことがあります。
思春期は難しい時期とはいえ、親離れしていく時期だし、大人になりつつあるから、親の離婚も受け入れやすいだろうと思う人もいます。
でも、実際にはその逆です。思春期の子どもは、親からとやかく言われたくないと、大人ぶるかもしれませんが、心の底では気遣ってくれる親、安定した家庭を必要としています。
幼い頃よりも、思春期の方がそのような気持ちは強いものです。
また、思春期には大人としての人間関係も学びつつあります。その時期に親が別れるなら、愛や信頼といった人間関係に必要な特質に疑念を抱かせることになり、なかなか人を信頼できないとか、愛せなくなるということがあります。
また、心の痛みは行動に現れるもので、非行やアルコールの摂取などの危険な行動に走る場合もあります。
もちろん、離婚した親の子どもが、すべて非行に走るわけではなく、立派にやっている子どもたちもたくさんいます。
ただ別れた方が、実は子供のためという楽観的な考えは捨てるべきでしょう。思春期の子どもたちは、口には出さないかもしれませんが、親が考えている以上のダメージを受けるものです。
それで、もし配偶者との関係が悪化しているなら、修復する方向で努力してみるのは賢明なことです。
自分は彼(彼女)のどんな点に惹かれて結婚したのかじっくり考えてみます。そして、直接、あるいはメールや手紙で、また仲良くやりたいという気持ちを伝えてはどうでしょうか。
離婚の危機を乗り越えた夫婦はたくさんいます。離婚しかないとあきらめないで、まずは修復のための一歩を踏み出してくださいね。
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